子どもが宇宙に興味を持ったけど、どう深めてあげたらいいんだろう?
宇宙や星空の神秘的な輝きは、夢や冒険の世界への扉を開くものです。子どもたちは、宇宙をもっと知って、驚いたり、感動したがっています。そんな子どもたちには、宇宙との触れ合いを通じた体験がぴったりです。そこで今回は、子どもの好奇心を育て、驚きと学びがいっぱいの宇宙体験を10コまとめました。ぜひ子どもと一緒に宇宙の不思議な世界を体験してみませんか?
体験1. 星空を一緒にながめる
子どもと一緒に夜空を見上げる経験は、子どもの宇宙に対する好奇心を育てる上で欠かせません。そして、親子にとって、深い絆を感じる、かけがえのない時間となります。
星の数を数えてみる
まずは、いっしょに星の数を数えてみてください。空が狭く明るい街にいても、目を凝らせば少しずつ星が見えてきますよ。
「あの星座は、オリオン座だよ」と教えてあげたり、「星によって色が違うね」と子どもの発見に共感してあげたり。
宇宙の話をしてあげる
子どもは、お母さんやお父さんから月や星や宇宙の話を聞くのが大好きです。ちょうど絵本を読んでもらうときと同じように、わくわくするんです。たいそうな話ができなくったって、まったく問題ありません。
「お月さまにはうさぎがいて、お餅をついているんだよ」とか、「昔にんげんは月へ行ったことがあるんだよ」とか、そのような話を聞くだけで、子どもたちは月や宇宙へどんどんと興味を持ち始めます。
猿、狐、兎の3匹が、山の中で力尽きて倒れているみすぼらしい老人に出逢った。3匹は老人を助けようと考えた。猿は木の実を集め、狐は川から魚を捕り、それぞれ老人に食料として与えた。しかし兎だけは、どんなに苦労しても何も採ってくることができなかった。自分の非力さを嘆いた兎は、何とか老人を助けたいと考えた挙句、猿と狐に頼んで火を焚いてもらい、自らの身を食料として捧げるべく、火の中へ飛び込んだ。その姿を見た老人は、帝釈天としての正体を現し、兎の捨て身の慈悲行を後世まで伝えるため、兎を月へと昇らせた。月に見える兎の姿の周囲に煙状の影が見えるのは、兎が自らの身を焼いた際の煙だという。
Wikipedia 月の兎
パパやママから神秘的なおはなしを聞いているうちに、きっと子どもは「なぜ?」「もっと知りたい」をどんどんふくらませていきます。
体験2. 宇宙のふしぎに触れる
絵本や映像の力も強力です。子どもたちは、視覚からの刺激を吸収しやすく、美しいイラストや楽しいキャラクターが描かれた絵と、ひとつひとつ丁寧につむぎ出された言葉から、宇宙のふしぎな世界に吸い込まれていくはず。
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体験3. 星空観察会に参加してみる
星空観察会は、大きな望遠鏡を通して、太陽系の惑星や銀河を見せてくれる貴重な体験です。
本や映像で見て知ったものを、実際に目で見たときはとても感動し、一生の思い出として心に刻まれるはず。
土星の輪っかが見られる
観測会では、大きな望遠鏡を通して、遠く離れた土星が見られます。
土星の輪っかは、大人も子どもも見るものすべての人が感激する体験です。
銀河も見られる
観察会では、図鑑で目にした美しい銀河も目にすることができます。
宇宙のことが全くわからないという方にこそ観察会はおすすめ。全国各地で毎月のように開催されているので、ぜひ近場の観察会へ参加してみてください。
体験4. 満天の星空を見せてあげる
ママやパパは夜空を埋め尽くすほどの星空を見た経験はありますか?
満天の星空は、わたしたちが宇宙に存在していることを実感させてくれる特別な体験です。プラネタリウムでは決して味わえない、遥かに圧倒的なスケールで、わたしたちを宇宙空間へいざなってくれるのです。ぜひ次の旅行先を選ぶ際には、「満天の星空が見える場所」を追加してみません?
福岡県の星見スポット
体験5. 天体望遠鏡をプレゼントしてあげる
宇宙が大好きな子には、ぜひ天体望遠鏡をプレゼントしてみませんか?見るための道具がいつも身近にあると、宇宙への好奇心がぐんぐん育っていきます。
宇宙は存在が遠いからこそ、見ようとしなければ忘れてしまうからです。宇宙への関心を高めてあげたいのなら、天体望遠鏡は必須アイテムです。望遠鏡は、数千円からあるので、はじめての子どもにおすすめです。
体験6. 本や図鑑で詳しく調べてみる
『宇宙への鍵』
『地球の歩き方 宇宙兄弟』
『小学館の図鑑NEO 宇宙 』
体験7. 神秘の天体ショーを楽しむ
皆既日食を見に行く
世界の見方をガラッと変える、最高の天体ショー!
わずか数分で私たちの世界観をガラッと変えてしまうほど強烈で、神秘的な宇宙体験、それが皆既日食。日中、月が太陽をすっぽりと覆い尽くし、急にあたりは暗闇に包まれます。
眼の前には想像を絶した黒い太陽が神秘的に輝き、通常ではあり得ない世界に、人間も鳥も動物もみな大騒ぎ!ぜひ一生に一度は、宇宙と一体になる感覚を経験させてあげてください。
日本で皆既日食が見られるのは、2035年9月2日、新月の日!
体験8.ロケットの打ち上げを見に行く
ロケット打ち上げの瞬間、誰もがその迫力に深い感動と興奮を覚えると言います。凄まじいエネルギーで、耳をつんざくような轟音と振動、強烈な閃光。力強く、人類の夢と希望を乗せて打ち上げられていくロケット打ち上げ、ぜひ。
全国のロケット打ち上げ情報
日本国内におけるロケット打ち上げ場は現在4箇所、年間に多くて4〜5回とのことで、予約が殺到する大変人気です。ロケットや乗り物が好きな子どもに一度は見せてあげたいイベントです。
体験9. 最先端の宇宙開発を知る
JAXA宇宙センターへ行く
筑波宇宙センターでは、実物大のロケット、宇宙船、宇宙探査機、人工衛星、国際宇宙ステーションなど、大迫力の展示物が並びます。また、宇宙飛行士養成エリアの見学、ロケット打ち上げ時の音響体験など、将来宇宙に関わる研究や仕事がしてみたい子どもにピッタリのスポットです。
JAXA(ジャクサ)は、2003年、大型ロケットや人工衛星、宇宙ステーションなどの開発を行うグループと、宇宙や惑星の研究を行うグループ、航空宇宙技術の研究を行うグループの3機関が統合して生まれた研究開発機構です。
体験10.宇宙を疑似体験をする
月の重力を体験をする
重力に興味を持ったら、重力6分の1の世界を体感できるアトラクション「ムーンウォーク」「ムーンジャンプ」がおすすめです。マシンに乗って、月面での動きや跳ねる感覚をぜひ味わってみてください。以下の施設がオススメです。
- 佐賀県立宇宙科学館「ゆめぎんが」
- 福井県児童科学館:月面での重力(地球の6分の1)にてジャンプ歩行ができる。
- 多摩六都科学館
- 千葉市科学館
- 郡山ふれあい科学館スペースパーク
まとめ
いかがでしたか?この記事では、宇宙に興味を持ちはじめた子どもたちに向けた特別な宇宙体験を紹介しました。宇宙や星空への探究心は、科学の知識だけではなく、無限の想像力と学びをもたらします。また、宇宙は親子が一緒になって学び、絆を深める素晴らしい機会でもあります。ぜひ、子供の夢を応援するとともに、家族全員で楽しむ特別な瞬間となれば幸いです。